気がつけば、の背中を追っていた。
時々視線を感じとると、あの人はこちらを振り返って笑いかけてくる。
その笑顔に何となく腹が立って、顔を逸らすとはがーんっと鈍器で殴られたような表情をして、琥珀色の瞳を潤ませる。
……こんなことに満足する自分が情けない。
何も聞かない、何も言わない。
ただ必要なのだと無言で伝えてくる。
そしてしばらく後には、何事も無かったかのように近寄って話しかけてくるのだ。
馬鹿なくらい、甘い人。
この人が、私のものになればいいのに。
……ちょっと夢見すぎですかね?
胃袋掴んでるから、一番勝算が高いのはシェラだと思うんですが。
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